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酒と旅行と音楽と、そのほかサッカー、映画に、あれやこれや♪(´ε` )好きなものをひたすら語ります。

音楽

ガーシュイン:ラプソディー・イン・ブルー

ガーシュインはアメリカを代表する作曲家で、他に「パリのアメリカ人」が代表作だ。 ポピュラー作曲家で、自身もピアニストだった。 ラプソディー・イン・ブルーは1924年、「ジャズもまた音楽であり、芸術であることを世に知らしめる曲を書いてほしい」と当…

メンデルスゾーン:劇音楽「夏の夜の夢」

町奉行といって、パッと思い浮かぶ名前はあるだろうか。 大岡越前とか遠山金四郎といった時代劇の常連が、この役職にあたる。 テレビで時代劇を見たことがなくても、きっとその名くらいは聞いたことがあることだろう。 さて、この遠山の金さんこと遠山左衛門…

ある曲にまつわる場外編 〜ボレロ

メトロノームという道具をご存じでしょうか。 音楽に携わったことのある方なら大抵ご存じだとは思いますが、楽器を練習するときに、一定のテンポをキープするために用いる道具です。 振り子を用いてカチカチ音を鳴らす昔ながらの物もあれば、最近だと電子式…

交響曲というもの

広い意味で交響曲とはハイドンによって音楽界にもたらされ、ベートーヴェン(以下楽聖)の手で管弦楽曲作家にとっての作曲における最高峰的存在にまで高められた、管弦楽のためのソナタである。 極めて形式的な構造であるが故に、時代とともに規模、演奏時間…

シベリウス:交響曲 第2番

筆者には、この曲の解釈について、「フィンランドの勝利を描いた作品」とするものが主流なように感じられる。しかしながら、この解釈は実のところ、シベリウスの友人だった指揮者ロベルト・カヤヌスに端を発するらしく、シベリウス自身は否定した、との話も…

シベリウス:フィンランディア

シベリウスの作品において、おそらく最も知名度の高い曲であろう。 この曲で、フィンランドに於けるシベリウスの人気は確立されたと言っても過言ではあるまい。 初演はちょうど100年前。当時スウェーデン自治領であったフィンランド大公国を、ロシアが侵…

シベリウス

世間的にジャン・シベリウスとして知られている作曲家は、本名をヨハン・ユリウス・シベリウスという。 北欧の国フィンランドを代表する作曲家である。 フィンランドは、サンタクロースの国、ムーミンの国と言えばイメージを掴んでいただけるだろうか。 キシ…

ワーグナー:「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕への前奏曲

曲について紹介する前に、まずは用語の解説をさせて頂く。 「ニュルンベルク」というのは、ドイツのど真ん中から少しはずれた所に在る街の名だ。 「マイスター」とは、ドイツの階級で、いってみれば職人なのだが、なるには厳しい審査が在る。 「ジンガー」は…

ブラームス:大学祝典序曲

既にあったドイツ学生歌から4つを選び、得意の変奏技術を駆使して一つの管弦楽曲にしてしまったのがこの作品。 1879年に、当時ドイツのブレスラウ(現ポーランド)にある大学から名誉博士号を受けるさい、大学から依頼されての作曲。 この時、ブラーム…

ワーグナーとブラームス

筆者だけの偏見なのかも知れないが、クラシック作曲家というと、それだけでどうも骨董品のようなイメージがある。 古いふるーい、人たちのような気がしてしまう。 しかし、ブラームスとワーグナーに限って言えば、彼等が活躍したのは日本だと明治維新が実現…

シベリウス:交響曲 第5番

ジャン・シベリウス(本名ヨハン・ユリウス・シベリウス)はムーミンの国フィンランドに生まれる。 11月にはすでに雪に閉ざされている、北方の雰囲気は彼の交響曲にそのまま取り入れられている。 冬の早朝を思わせるはりつめた透明感は彼の愛国心の象徴と…

シベリウス:交響曲 第2番

シベリウスはロシア帝国支配下の、国など存在しないフィンランドに生まれた。 レジスタンスはそれなりに活動していたらしいけれど、まだあんまり「独立!」って感じじゃない時代かな。ヨーロッパの人たちは国境がコロコロ変わる分、「祖国」に対して思い入れ…

シューベルト:交響曲 第7番「未完成」

シューベルトといえば歌曲である。 という書き出しの曲紹介もあんまりだが、やっぱりシューベルトといえば、歌曲なのである。 実際、彼の歌曲には有名な曲が多い。 ちなみに、シューベルトはかの有名なベートーヴェンと活躍した時期が重なっており、しかもお…

ヴォーン=ウィリアムズ:グリーン・スリーヴズによる幻想曲

グリーンスリーヴズはもともとイギリスの民謡です。 ヴォーン=ウィリアムズは子供の頃、母方の親戚である『進化論』のダーウィンから譲り受けた本、『ウィンザーの陽気な女房たち』の中でこの曲に出会い、後にこのシェイクスピアの戯曲をもとにしたオペラの…

ブラームス:大学祝典序曲(1880年)

数多くの名曲を遺してくれたブラームスですが、実は演奏会用序曲はこの大学祝典序曲と「悲劇的序曲」の2曲しか作りませんでした。 1879年に、ブレスラウの大学から名誉博士号を受けるとき、大学から依頼されて作ったのがこの曲で、有名なドイツの学生歌4曲…