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酒と旅行と音楽と、そのほかサッカー、映画に、あれやこれや♪(´ε` )好きなものをひたすら語ります。

「ワールドカップ・ベスト4」の称号がもたらすもの

毎度毎度サッカーの話で恐縮だが、またサッカーの話。

いよいよ決勝トーナメントも始まり、早くも開催国と、オレが優勝候補として期待しているアルゼンチンがベスト8入りを決めた。
一方で、1次リーグで16チームが涙をのんでいる。我らが日本もその一員である。
前回大会では、開催国というアドバンテージがあったにせよベスト16入りを果たしたのだから、これは明らかに後退である。
この反省は、きちんとすべきだろう。次の監督をどうこう言う前に。

では、前回奇跡のベスト4まで進出した、隣国韓国はどうだったかと言えば、これまた日本と同じく1次リーグで敗退している。
これは、大番狂わせなのではないのか。

実は、近年のワールドカップでは、番狂わせとは言えないのである。

歴史をさかのぼって、1994年、ドーハの悲劇で日本が出場機会を失った、アメリカ大会では、スウェーデンブルガリアがベスト4に名を連ねている。
この2カ国は、次回1998年のフランス大会では出場権すら獲得できていない。

続いて、1998年フランス大会では、今大会と同じく1次リーグが日本と同じF組であったクロアチアと、ヒディング監督率いるオランダがベスト4になった。
この2カ国、次の2002年日韓大会では、オランダは予選落ち、クロアチアは出場はできたものの、1次リーグ敗退止まりである。

さてさらに、2002年日韓大会でベスト4に残ったのは、トルコと、ヒディング監督率いる韓国であるが、2006年ドイツ大会では前述のように韓国は1次リーグ敗退、トルコは予選すら突破していない。

このように、近年のワールドカップでは、ベスト4の66%は本大会出場すらままならず、残りの33%も1次リーグで敗退するという無惨な結果に終わっている。

ここで興味深いのは、今大会ヒディング監督が率いている(当初は1次リーグ敗退と見込まれていた)オーストラリアである。
ヒディング監督が2大会連続でベスト4になっている点から見て、オーストラリアがベスト4入りする可能性は低くない。
むしろ、トーナメントの組み合わせ的には初戦のイタリアさえクリアできれば、かなり楽にベスト4入りできる可能性がある、恵まれた位置に居る。

2010年の南アフリカ大会予選では、オーストラリアはアジア枠で予選を戦うことになる。
もし今大会、オーストラリアがベスト4入りし、3位決定戦にまわれば、ベスト4のジンクスがオーストラリアに降り掛かることになる。
そうなれば、オーストラリアは良くて1次リーグ敗退、悪くするとアジア予選を通過することすらできない。これは日本に取っては朗報ではないだろうか。
アジア予選に、「予選落ちする可能性が濃厚な強豪」が加わるのである。

これを、カモにしない手は無いと思うのだ。

だからこそ、まずは今大会の反省から始めよう。次の監督をどうこう言う前に。