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酒と旅行と音楽と、そのほかサッカー、映画に、あれやこれや♪(´ε` )好きなものをひたすら語ります。

ナントカ付き

「合唱付き」って、変な日本語聞いたことありますか?
ないですか?
ホントに?

実はコレ、ベートーヴェン交響曲第9番のことです。
通称、第九。
先月は例年どおり、商業クラシックの世界は第九のオンパレードでした。

この第九、正式名称をこう言います。
交響曲第9番ニ短調「合唱付き」

ところで、交響曲というと、使う楽器が概ね決まっています。
今でいうロックバンドなんかの楽器編成が概ね決まっているのとだいたい考え方は同じです。

で、交響曲には普通合唱は使いません。
だから、「合唱付き」なわけです。

同様に、ナントカ付きと名付けられた交響曲がもう一つあります。
コレは多分マイナー。
サン=サーンス交響曲第3番ハ短調「オルガン付き」です。

昔、ベイブという子豚の映画がありましたが、コレの音楽が全編オルガン付きのアレンジでまかなわれています。
最近でもコマーシャルでたまに使われていたり、旋律自体はそこそこ知名度がありそうな気もしますが、とは言えやっぱりまだまだマイナー。

さて、話の本題はここから。
実は、コレらの曲の英語タイトルをみると、with とは書かれていないんですね。

つまり、「ナントカ付き」の「付き」はホントは付いてないんじゃないのか、と。
ホントは交響曲第9番「合唱」なんじゃないのか、と。
そうなると、第九はいいけど交響曲第3番「オルガン」は、もはや何のことだかわからないんじゃないですか、と。

結局、最初に翻訳した人がえらかったわけですねえ。

ちなみに、オルガン付きの場合は、フランス語の原題だと avec と書いてあるらしいです。
英語でいうところの with が入っとるんですね。
何だよ、英語に訳したやつが間違ったんじゃねーか。

さて、このオルガン付きという曲、今年の3月末に金管楽器とピアノだけでの演奏に挑戦します。
オケともブラスとも全然違う楽器編成なので、どんな演奏になるか今からすごく楽しみです。
ストレス発散したい方は、是非ご来場ください。
絶対スカッとしますよ(笑)
詳細は追って。


で、今日はこのオルガン付きを会社の後輩がオケで演奏するのを見届けに、錦糸町のすみだトリフォニーに行ってきます。
この本番のためにかなりの労力を注いできていたみたいなので、悔いのない演奏してくれればいいな、と思います。