ディズニー・イン・コンサート「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」
ナイトメア・ビフォア・ザ・クリスマスという映画があります。
ティム・バートンが作ったクレイアニメによるファンタジー・ミュージカル映画です。
これをテーマにしたオーケストラコンサートがある、と聞いたので、ずっと楽しみにしてきました。
なんならこのミュージカルの曲が大好きで、金管五重奏の楽譜にアレンジしようとしていたほどのめり込んでいた映画です。
それはもう、心から本当に楽しみにしていました。
ちなみに、15年くらい寝かしてますが楽譜は未だに完成していません(笑)
演奏会のプログラムを見てびっくりします。
演奏曲目のラインナップに、です。
これ、映画全曲じゃね?
客席についてさらにびっくり。
東京国際フォーラムが会場だったんですが、なんか、オケのステージの後ろと両サイドの壁面に、でっかいスクリーンが付いてます。
普通のオケの演奏会じゃ見ない光景。
まさか、演奏しながら映画を上映する!?
でも、歌はどうするんだ?
プログラムには、メインボーカルとして4人の外国人キャストが掲載されていました。
あとは日本のコーラスのみ。
さすがにこれでは、登場人物すべてを賄えるはずがない。
きっとスクリーンは原画とか特徴的なシーンを映したりして、普通のコンサート形式で進めるんだろう。
僕は、とんだ勘違いをしていました。
1曲目、想像通りティム・バートンが描いた映画の原案イラストを流しながら、ダイジェスト版のメドレーが演奏されます。
生演奏、素晴らしい!大好きな音楽の、夢にまで見たフルオケ生演奏です。鳥肌立ちます。
このあとも、どんな演出で楽しまてくれるんだろう。
期待も膨らみます。
2曲目。衝撃はここからでした。
映画のオープニング曲とともに。。。画面に映画そのものが流れてる!
これはアレだ!我々がオケを聞きに来たと思ってたのは大間違いだ。これは、ミュージカルそのものだ!
でも、出演者4人でどうするんだろう。
大きなお世話でした。
出演者4人で一体何役演じ分けていたでしょうか。4人が4人、七色の声音を持っていたのです。
そうか、実際の役者が演じるミュージカルじゃないから。芝居はアニメがやってくれるから、こんな芸当ができるんですね。
そして最もサプライズだったのが、ダニー・エルフマン本人の登場。
それも、主役ジャックの歌手として。
なんと、映画の主役は、作曲家自らが歌ってたのか。全然知りませんでした。
つまり、5人目の出演者がいたのです。
なんて贅沢。まさか、生オケで生ミュージカルで、主役はオリジナルキャスト。
続々鳥肌立ちっぱなしの2時間でした。
また来よう。