シベリウス生誕150周年を祝う 〜 番外編：オッコ・カム×ラハティ交響楽団 シベリウス・チクルス

9月に行ったフィンランド旅行の締めくくりとして用意していた、Sinfonia Lahti のシベリウス交響曲全曲演奏会を聞いてきました。
東京オペラシティホールです。
Sinfonia Lahti、フィンランド旅行の最後の街で、火の鳥の演奏を聴いたオーケストラです。
個人的にはシベリウスを演奏させたら世界一のオーケストラだと思っています。
いつか、フィンランドで Sinfonia Lahti の演奏するシベリウスの交響曲5番を聞くのが夢。
今回、フィンランドに行く旅程ではラハティのシベリウスとは縁がありませんでしたけれど、幸いシベリウス生誕150周年ということで、ラハティの方が日本に来てくれました。

最終日の今日は、日程唯一の土日だったので、夫婦揃ってこの間フィンランドで買ってきたシベリウスのＴシャツを着てコンサートに臨みました。
クラシックコンサートじゃなかなかやりませんけれど、ライブＴシャツを着てる気分で、とても楽しかったです。

シベリウスの交響曲は全部で7曲あるので、3日に分けて演奏します。
初日。時差ボケかな、と思わせる不安定さを持ちつつも、やはりこのオケのバランス感覚とpppの表現は鳥肌もの。
和音をかなり均等なバランスで演奏するため、他のオケで聞くと旋律に埋もれてしまうような細部の音がすごくクリアに聞こえてきて、とても新鮮な表情があります。
そして圧巻なのは、スピーカーじゃ再現できないんじゃないかというほどささやかな音量で演奏されるppp。
第一バイオリンだけで12人もいるのに、よくもまああんなに小さな音が出せるものです。

毎日3曲も大盤振る舞いしてくれたアンコールも、嬉しかったです。
大満足。
次の来日がいつになるかわかりませんが、また、全日程参加したいと思います。