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酒と旅行と音楽と、そのほかサッカー、映画に、あれやこれや♪(´ε` )好きなものをひたすら語ります。

ドヴォルザーク「聖書の歌」


奥方様の親友に誘われて、教会にコンサートを聴きに行ってきました。
不勉強な僕は知りませんでしたが、その道(どの道?)では結構有名らしい、カトリック東京カテドラル関口教会の、聖マリア大聖堂です。

内容は、テノールとオルガンによる、ドヴォルザークの「聖書の歌」。
僕もその道(笑)に片足突っ込んでる人間なので、ドヴォルザークは当然知ってます。
ベートーヴェンブラームスに心酔していた作曲家です。
でも、歌曲はあんまり知らなかったなあ。初めての曲でした。

演奏会は前半、アヴェ・マリア特集で始まりました。後半が、「聖書の歌」。
アヴェ・マリアって、いろんな作曲家が書いてます。
有名な、あれとか、アレとかから始まって、聞いたこともないようなアヴェ・マリアも聞けました。
奏者もバンドネオンカウンターテナーとか、パイプオルガンとバリトンとか、いろんな組み合わせで楽しませてくれます。



それにしてもまず、会場がすごかった。
教会ってのは上空から見たら十字型をしてるように造られてるんです。中の空間も、当然十字型をしています。
その空間が、聖帝サウザーが作ったピラミッドのように、十字型のピラミッドのようになってるんです。
そして、全面石の打ちっ放し。

舞台(祭壇)から放たれた音が、周りの壁面に反射しながらピラミッドのてっぺんに吸い上げられていく感じで響くんです。
そして、てっぺんに吸い上げられた音が天から降り注ぐ感じに響き渡ります。
あれは、現場にいないと味わえません。
鳥肌モノでした。



そして、コンサート。
テノールの出井則太郎さんのカウンターテナー、凄かったなー。
一曲目の、たぶん一番有名なアヴェ・マリア。いきなりカウンターテナーで始まったときの驚き。度肝を抜かれました。
声の清廉さ!

パイプオルガンの石丸由佳さんも良かった。
途中2曲、パイプオルガンのソロがあったんです。
ウサビッチで有名な、主よ人の望みの喜びよと、小フーガ。
これがもう、とてつもなくいい響きでした。
音響の良さも相まって、パイプオルガンなのに響き同士で音を消しあったりせず、音の粒でまるで譜面が見えるようでした。


パイプオルガンって凄い楽器だよなー。
楽器のサイズとしては他の楽器と比べてずば抜けてます。
だって、持ち運べないんだもん。
輸送不可能。
建物そのものが、楽器なんだから。

なんですかね。
唯一、聴衆が楽器のなかで音を聞く楽器、と言ったらいいでしょうか。

そりゃもう、包み込まれる感は半端じゃないです。
しかもこの会場の構造の素晴らしいこと。

また聖マリア大聖堂にオルガン聴きたい、と思いました。


個人的には終演後にプレーヤーからいろんな話聞けたのも楽しかったです。
チェコ語に堪能なテノール出井則太郎さんからチェコ語ドヴォルザークをどう発音するのか教えてもらったり(とても真似できない発音だった(笑))、
オルガンの石丸由佳さんからパイプオルガンにもメーカーによる違いみたいなものがある、という感じの話を聞かせてもらったり。
ピアノでいうシュタインウェイやベーゼンドルファーみたいな有名なメーカーたちが居るらしいです。
知らんかった(笑)




アンコールの曲、曲名忘れちゃったけど好きだったな。
プラハの春の1968年に作られたチェコ人歌手の曲って言ってたから、調べてみよう♪(´ε` )