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酒と旅行と音楽と、そのほかサッカー、映画に、あれやこれや♪(´ε` )好きなものをひたすら語ります。

フットサル国際親善試合 JPN vs ARG

フットサル日本代表の試合を見てきました。

知ってますか?
フットサルにはFリーグという商業リーグがあります。
今シーズンは、12チームが所属していました。
主にそれらのチームから選抜された選手たちが、日本代表を組織して代表戦を行なったりもします。

日本代表はJFAに属しています。
だから、ユニフォームはサッカー日本代表や、なでしこ日本と同じです。

そんな、フットサル日本代表の試合を、見てきました。

国際親善試合。
対戦相手アルゼンチンのキックオフから、開始7秒。
日本はボールに触れることも出来ずに、1点を奪われます。

フットサルにも、W杯があります。
冬のオリンピックと同年に開催されるサッカーのW杯は20回を超えてますが、フットサルのW杯は夏のオリンピックと同じ年に開催されて、前回でようやく8回。
サッカーよりもだいぶ若いスポーツです。

その前回のW杯優勝国が、この日の対戦相手、アルゼンチンです。

日本はというと、前回のW杯には出場すらできていませんから、力量の差は歴然と言ったところでしょうか。

そんな対戦で、開始7秒で1失点。
どんな惨憺たる結果が待ち受けているでしょうか。
想像してみてください。
何対何で試合が終わったと思いますか?
0-10?0-5?

結果はね、2-4でした。
そんなに惨敗ではないじゃん、と思いますか?
でもね、なのです。
サッカーの強豪国たちがそうであるように、アルゼンチンは「初っ端で日本を沈めに来」ました。
その結果、開始7秒での失点です。

その後は15分近く、アルゼンチンは流していました。
だから、点差がそこまで開かなかったといえます。

正直なところ、惨敗でした。
が、絶望的なまでの惨敗だったかといえば、そうではなかった、というのが僕の感想です。
救いは、ありました。

立ち上がり、日本はガチガチでした。

無理もありません。
サッカー日本代表と同じJFA傘下の代表チームといえば聞こえはいいですが、Fリーグに属するチームでプロチームは「常勝」名古屋オーシャンズ唯ひとチームといいます。
Fリーグ11年の歴史で、名古屋オーシャンズの9連覇も含めて、名古屋以外のチームが優勝したのは唯の一度だけです。
国際試合に臨むための、精神的準備ができている選手は、あまりいなかったのではないでしょうか。
滅多にない国際試合、王者アルゼンチンを前に、ガチガチに緊張していました。

そこを、アルゼンチンに見事に狙われました。
さすが南米の試合巧者です。
日本はきっちり初っ端で沈められました。

その後、日本は15分経つまでチャンスらしいチャンスを作れませんでした。
選手の緊張があるとはいえ、先制して少しギアを落としている相手に、これはとても残念な結果でした。

前半15分、日本は初めて、相手を崩してチャンスを迎えます。
それまでも、偶発的に出る惜しいシュートはありましたが、アルゼンチンを脅かしたのはコレが初めてでした。
けれど、惜しくも枠を外れたシュート、初めて生まれた偶然の産物ではないチャンスに、火がついたのはしかし、アルゼンチンの方でした。

まるで漫画のようでした。
強敵が主人公に「図に乗るな」と言っているかのように、僕には感じられました。
直後のアルゼンチンの攻撃こそなんとか跳ね除けることができましたが、畳み掛けてくる王者の圧力に屈し、その後3分で2失点。

さすが、王者の貫禄です。

前半終わって0-3。
前半だけ見ると、「絶望的な惨敗」でした。

ぼくが「絶望的なまでの惨敗ではなかった」と感じるのは後半でした。
そこには、ラッキーやたまたまではない2得点がありました。
たしか、どちらもエース森岡薫選手がいるセットだったと思います。
きちんと組み立て、狙って、ハマった2得点。
まだまだ黎明期の日本フットサル界に差す力強い光に思えました。

明日、アルゼンチンともう一戦あります。
緊張から解放された、良い試合をしてほしいものです。

ところで、観戦していて、ロービジョンフットサル日本代表の試合を連想してしまったよ。
やはり、国際試合の経験が足りない、というのは、それだけで大きなハンデ。
興行的に成り立たないから、
国際試合を組む力が協会に足りない。
だから、勝てない。
勝てないから興行として成り立たない、という悪循環。

Jリーグ発足当初、万年最下位だった浦和レッズ
ファンが離れなかったが故に今や日本を代表できる実力を持つチームです。
浦和レッズのように、フットサル日本代表やロービジョンフットサル日本代表も、いつか「あの時代は」と言える日が来ることを願って、僕は僕にでもできることを少しでも続けていこうと思います。

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