ピョンちゃん五輪 -ドーピング
いつのまにかピョンちゃん五輪が始まっていました。
高梨沙羅選手が銅メダルを取ったことは素直に嬉しいと思います。
と同時に、常勝だった時期もある彼女でも、五輪となると金メダルがこんなにも遠いのか、と驚きもします。
そんななか、日本人選手のドーピング違反が起こりました。
このニュースを聞いて、ロービジョンフットサル日本代表である友人ともぞうから聞いた話を思い出しました。
ロービジョンフットサルのような障害者スポーツでも、国際大会となればドーピング検査があるみたいです。
だから、市販の風邪薬なんかは飲めないんだ、と彼は話してくれました。
僕はびっくりしました。
ドーピング違反者というのは、基本的に確信犯だと思っていたのです。
皆、悪意を持ってドーピングをしているんだ、と。
でも、実はそうでないことも多いんだそうです。
市販薬の大半が禁止薬物を含んでいて、ついうっかり風邪薬を飲んでしまってドーピング違反、となる選手も意外と多いんだとか。
飲んでOK、NGを調べていたらやっていられないので、基本的に市販薬は飲めない、と。
僕は今回のドーピング違反の選手が白なのか黒なのか、どういった人物なのか、そういったことは全然知りません。
けれど今回のニュースを見て、ドーピング=悪意と考える人は、結構多いのではないでしょうか。
アスリートはドーピングを気にして風邪薬すら飲めない事もある、という事実は、いったいどれくらいの人が知っているか。。
少なくとも僕は、人生の8割程度、その事実を知らずに過ごしてきました。
ドーピング違反で資格停止、という報道に嘘はないでしょうが、事実の全てかというと、受け取り側のミスリードを誘う報道なんじゃないかなあ、と思ってしまった次第です。
ルール違反はルール違反ですが、事故によるものなのか、悪意あるものなのかは公正に見てあげる必要があると感じます。
報道には、責任もって最後の白黒まで「今と同じ熱量で」伝えて欲しいものだと思います。