Day9 - FIFA WorldCup 2018 RUSSIA
一次リーグ2回戦 グループD
ナイジェリア 2-0 アイスランド ★☆☆（90分観ると勉強になる）
アイスランドの献身的な守備は、やはり頭が下がります。
ナイジェリア相手に、前半は1本もシュートを打たせない守備。
逆に、カウンターで何度かチャンスを生み出していて、欧州予選を突破してきたのは、やはり伊達ではないと感じさせられます。
長めのラストパスが、全部ちょっとだけ長すぎたのが残念だったかな。
後半はナイジェリアのアフリカらしいスピードカウンターに翻弄されて2点を失いましたが、とてもいい試合だったと思います。
ハイライトじゃ、あのアイスランドの献身的な組織サッカーは伝わらないだろうなあ(￣▽￣)
2回戦終わって、グループDは混戦です。
最終節はクロアチア-アイスランド、アルゼンチン-ナイジェリア。
すでに勝ち抜けを決めているのはクロアチア。
今日勝ったナイジェリアは、勝てば勝ち抜けです。引き分けでも、クロアチアが勝てば問題なし。
アルゼンチンとアイスランドは、先ずは勝ちが必須です。が、互いに互いの試合を気にする必要があります。
アルゼンチンは、クロアチアが勝つか引き分けてくれればOK。クロアチアが万が一負けてしまうと、アイスランドと得失点差勝負になるのでなるべく多くの点差をつけて勝たなくてはいけません。
まあ、ナイジェリアに勝てば、勝ち抜けの可能性は高いです。
一方のアイスランド。こちらは結構絶望的で、万が一クロアチアに勝てたとしても、ナイジェリアが勝てばNG。
ナイジェリアが引き分けた時はナイジェリアと勝ち点が並ぶので得失点差勝負。
アルゼンチンが勝った時はアルゼンチンと勝ち点が並ぶので得失点差勝負。
いずれにせよ、2試合終わって失点ゼロのクロアチアから、何点か取らなくてはいけない状況です。
2位のナイジェリアと直接対決するアルゼンチンが、一番気楽なんじゃないでしょうか。
なんせ、ほぼ、勝てばいいだけなんだから（笑）
一次リーグ2回戦 グループE
ブラジル 2-0 コスタリカ ★★★（名勝負・迷勝負）
すごい試合でしたね！
90分経過時点で0-0！
その後のロスタイムに2点。
流石に素晴らしい試合をしていたコスタリカも、疲れていましたね。
後半ロスタイム、6分とやや長めでしたけれど、確かに何度か結構プレーが止まったし、そもそもたぶん水分補給の時間もありましたし、まぁこんなもんでしょう。
思い起こせば4年前。
コスタリカは前回大会でも台風の目でした。
ウルグアイを破り、イタリアを倒し、イングランドとドロー。
優勝経験国が3か国も集う、いわゆる死のグループにあって、ノーマークのコスタリカが1位通過を果たしたんです。
最終的に、決勝トーナメント2試合連続でPKまで進み、オランダに敗れてのベスト8。
信じられない好成績です。
前回大会がただのまぐれではなかったことを、今日の試合は証明していたと思います。
ブラジルを相手に、堅い守備と鉄壁のゴールキーパー ナヴァスの神がかったセービングで、90分をゼロ封。
さらに、堅守からのカウンターは早くて強く、ブラジルの守備がボールを奪えないことも再三。
コスタリカにも十分、得点の匂いは漂っていました。
ここで敗退してしまうにはあまりにも惜しい、素晴らしいチームでした。
審判も目立っていました。
僕は、悪い審判ではなかったと思います。
南米特有の、大げさにこけて痛がるプレーは見向きもせず。
主審はオランダ人。
クライフイズムを胸に、ジャッジしていたのかもしれません。
「美しく勝利せよ」「W杯は美しい敗者を作る」「美しく敗れることを恥と思うな。無様に勝つことを恥と思え」
オランダの英雄クライフの言葉には「美しい」という言葉がよく出てきます。
僕も、大好き。
ネイマールが獲得したかに見えたPKを、PKなし、と判断したのも、英断だったと思います。
テレビでは「自分でとったPKをVARの結果覆した」と言っていましたが、僕は違うと思います。
ネイマールが倒れた時に主審が吹いた笛は、VARで確認させて欲しい、という意図の笛だったと思うのです。
そういう笛が、認められているかは別として。
毅然としたジャッジ。僕は嫌いじゃありませんでした。
いいな、ビデオを撮っておけばよかった。
本当に素晴らしい試合でした。
この試合を肴にすれば、4年間つまみ無しに一杯やれそうです(￣▽￣)
