Day11 - FIFA WorldCup 2018 RUSSIA
一次リーグ2回戦 グループG
イングランド 6-1 パナマ ★★☆(90分観て楽しめる)
パナマ、今大会、アイスランドとともに大会初出場です。
初戦こそベルギーに0-3で敗れはしましたが、ハイライトで見る限りなかなかにいい試合をしていたようなので、結構この試合、期待していたんです。
が、パナマの最初の失点となったコーナーキックで、おや?
相手コーナーキックに対する守備がかなり乱暴で、ボールが蹴られる前に各地で起こるポジション争いは、もはやケンカ腰。
ボールが蹴り込まれた後の守備も、なんだかラグビーみたい。
これはちょっと荒れるかもしれないな。
そう言えば、ベルギー戦もパナマ5、ベルギー3の8枚もイエローカードが飛び交っていたんでした。
なるほど、この乱暴すぎる守備が原因か?
攻めは悪くないんですよね。
速いし、強い。
最後の一歩がゴールに届きませんけれど、それなりに魅せてくれる攻撃をします。
でも、やっぱり守備が不安、と思っていたら、早々にPKまで献上している。
ペナルティエリアに高速ドリブルで侵入してきたフォワードに、2人がかりで仕掛けていって、押し倒してしまった。
うーん、やっぱり乱暴(^_^;)
おまけに、キッカーがPKのボールをセットしている間も、なにやら審判と守備陣が揉めている。
なんで?大丈夫か、パナマ。。ルール知ってるか?(~_~;)
これは、PK一回じゃ済まないかもしれない。
と言うか、パナマそのうち退場者を出すんじゃないか?(^^;;
前半終わって5-0。
イングランド4点目のフリーキックはびっくりしました。
直接狙える距離からのフリーキックを、壁前に入った見方に出して、そこからピンボールのようにみんなワンタッチでボールを回して、4タッチ目でシュート。
まるで詰め将棋のようなサインプレーと驚嘆しました。
後半も至る所で揉め事が起こってた印象ですが、まあ前半よりはマシで、結局 6-1 で決着。
後半だけとってみれば、1-1で終わったのでした。
しかし、、
イングランドはなにをしたかったんでしょう。
前半早いうちに得点を畳み掛けた時点で、僕はてっきり最終節ベルギー戦での引き分け対策なんだろうと思っていました。
パナマ戦は、その布石にするんだ、と。
グループリーグは1位抜した方が楽な仕組みになっています。
別組みの2位と当たることになるからです。
まあたまに裏目にでることもありますが、基本はみんなできるだけ1位抜けしたい。
最終節は2勝で並ぶベルギーが相手。
しんどい試合になるに違いない。
現在、得失点差はベルギー6のイングランド1。
少しでも条件を良くしておきたいから、次節引き分けでも1位抜けできるように、パナマに6点差つけて勝つことで、得失点差を逆転しておきたい。
そう思ってるんだと思ってました。
前半が終わるまでは。
パナマにしてみれば、舐められたもんですが、事実、前半終了時点で現実味を帯びた数字でした。
イングランド、すごいな。。
ところが、後半はだいぶのんびりしている。
なにせ、1点追いつかれたのに、その後攻めに行くそぶりがありませんでしたからね。
結局、上積みできた得失点差は5。
ベルギーに並んだだけで、逆転はできませんでした。
やろうと思えばできたはずなのに、なにがしたかったんでしょうか。。
グループリーグの順位は、こんな優先順位で決まります。
勝ち点、得失点差、総得点、直接対決結果、反則ポイント、抽選。
後半、イングランドがもう1点取るのをサボった結果、イングランドとベルギーは反則ポイントまで見ないと順位がつけられない状態です。
つまり、最終節で引き分けたら、やはり状況変わらず反則ポイントで順位が決まることになります。
超、不確定要素www
これは、なんでしょう。
たまたま点がいっぱい入っちゃっただけで、次戦の引き分け対策なんて意図は全然なかった、と解釈した方がよいのでしょうか。
なにがしたかったんだ(笑)
で、試合を見ていて感じましたけれど、イングランドは多分ベルギーには勝てないですね。
イングランドは確かに強いかもしれないけれど、各所で詰めが甘くて、ベルギーに比べると見劣りするな、というのが正直な感想です。
最終節までの数日間に、ロングパスの精度を上げないと、せっかくとった大量得点が、水の泡ですね。。
一次リーグ2回戦 グループH
日本 2-2 セネガル ☆☆☆(ハイライトで十分)
大会前、僕はこの試合を観戦するつもりがありませんでした。
W杯への出場を決めて以来、日本代表は「本気でベスト8を狙う気があるんだろうか?」と疑いたくなるような試合を続けてきたからです。
勝つ気がない代表を、なぜ見なくてはいけないのか。
なぜ、甘やかさなくてはいけないのか。
御察しの通り、コロンビア戦を見て少し気が変わりました。
どうやら、本戦になってようやく、ちゃんと勝つ気が出てきたようです。
見る価値のある試合を、見せてくれる気になったようです。
セネガル戦を見て、今後も見るかどうかを判断しよう、という気になりました。
開始早々、セネガルは日本を潰しにきましたね。
そんな中、ペナルティエリア内で立て続けに2つのミス。
それは、当然失点します。
ただ、評価すべきは、その後ミスを修正してきたし、まずは1点返そうというアクションを起こしてくれた。
どうやら、コロンビア戦で最低限のスタートラインに立つ姿を見せてくれた日本代表は、しばらくは信じても良いチームなようです。
結局、2度先行され、2度追いつく結果に。
日本にせよ、セネガルにせよ、決めるべきところを決めないシーンがそれぞれ2度ずつあったので、そういうところをきっちり決めなくては、勝ちは手に入らない、ということが改めてはっきりした試合でした。