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酒と旅行と音楽と、そのほかサッカー、映画に、あれやこれや♪(´ε` )好きなものをひたすら語ります。

なでしこ、史上初の全階級制覇! / "the Final" FIFA U-20 Women's WorldCup FRANCE 2018

★★★(名勝負・迷勝負)
総得点15はぶっちぎりで大会最多得点。
総失点3はフランスと並んで大会最小失点。
総勝ち数5はスペインを抜いて大会最多勝

最強の矛と、最強の盾を併せ持つチーム、U20サッカー女子日本代表、いわゆるU20なでしこジャパンが、本当にW杯を掲げてしまいました。
☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
いや、もちろん応援はしていたけれど、マジびっくり(笑)

前半は、本当に苦しい試合でしたねー。
最初の15分こそ、うん、まぁギリ五分五分?と思える試合展開でしたけれど、その後はスペインに一方的に押し込まれる状態。
本当に苦しかったし、この前半を、本当によく守り抜いたと思います。

試合を見ていて感じたスペインの怖さは、男子フル代表と同じような試合をしてくること。
リズムよくショートパスを回して、たまにアクセントとなるドリブル。そして、守備の裏をつくロングパス。
パスの精度とスピードは、ちょっと今後末おそろしいな、と感じさせるチームでした。

今大会、ベスト4のうち3チームが男子W杯の優勝経験国。
今まで女子サッカーといえばアメリカ、日本、北朝鮮と言ったサッカー後進国が強豪でしたけれど、サッカー先進国たちもいよいよ女子に力を入れ始めたのかもしれませんね。
来年のW杯には間に合わないかもですが、東京五輪あたりでは確実な脅威となりそうです。

そんな中で前半38分に、ペナルティエリア外から日本#9宮澤ひなた が放った、低い放物線のシュートは本当にびっくりでした。
シュートコースなんてないように見えましたし、事実、神業的なシュートコースでした。
スペイン守備がブロックに上げた足の下を通り、GKの頭上、ギリギリ届かないコースを通ったシュートは、ゴールのクロスバーギリギリをかすめてネットを揺らします。
このタイミングでは、支配率は65%スペインという一方的な試合展開。苦しい時間が長かっただけに、文字どおり日本を救った、日本に優勝をもたらしたゴールでした。

このゴールがあったからこその、後半五分以上の闘いだったと思います。

前にもどこかで書きましたけれど、「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」という野村克也さんの言葉を信奉する僕としては、どうしてもスペインの敗因を考えてしまいます。
スペインの敗因、この試合のターニングポイントは、前半15分、スペインの最初のコーナーキックだったんじゃないでしょうか。

このコーナーキック、守備がズレた日本は、スペインにフリーでのヘディングシュートを許しました。
日本にとっては運良く枠外に逸れたシュートを、スペインは決めなくてはいけませんでした。
フリーでのシュート、コースはガラ空き、完全に日本のミスで生まれた決定的なチャンス。
最初の決めるべきシーンで決め切れなかったことが、スペインの敗因だったと思います。

一方のなでしこは、本当に良いチームでした。
狭いエリアでもボールを失わない技術、前線からのハードな守備、ボールを持っていない選手たちの献身的なフォロー。
W杯を制し、ロンドン五輪の決勝でアメリカに惜敗した、「あの」強いなでしこを見ているような気になりました。

このゲームで僕が一番印象的だったのは、実はキックオフ直前のシーンでした。

若き撫子が円陣を解いて、互いを鼓舞するように、ハイタッチを交わす場面がありました。
その中で映ったのが、3点目を決めた#10長野風花。実に楽しそうな表情でチームメイトとおどけたポーズを決めていたんです。これから決勝に向かうものの表情とは思えないほど若さに溢れたそのまばゆい笑顔(笑)
直後に映った、キックオフを待つスペイン選手の、対照的な硬い表情。

これほどまでにリラックスして試合に臨むことができている彼女たちならば、この試合、本当にものにするかもしれない。
そう感じるシーンでした。
前半の展開は、その印象とは真逆の展開でしたので、ある意味びっくりしたものです(笑)

個人的には、なでしこ#19植木に点を取らせてあげたかったですね。
前半に見せたこぼれ球をターンで受けてシュートに行ったシーンは、鳥肌が立ちました。
あんなプレーをする日本人、男子含めて見たことありません。

フル代表に欲しい。本気でそう思いました( ̄▽ ̄)

いや、結構本気で考えちゃったんですよ。
フル代表って多分、ルール的に性別の縛り無いよなってwww

FIFAのサイトでも、歴史的な三冠を讃える記事が上がっています。
2011年のW杯、それを見て育った2014年のU17、今日のU20。
女子に存在する、3階級のW杯全てを制したのは、史上初のことなんだとか。
しかも、今回のU20には、U17で世界を制したメンバーが5人くらい名を連ねています。
彼女たちの、来年、5年後が、本当に楽しみです!

黄金時代の再来を、願ってやみません。
ガンバレ、ニッポン!

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