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酒と旅行と音楽と、そのほかサッカー、映画に、あれやこれや♪(´ε` )好きなものをひたすら語ります。

大坂なおみ選手の優勝と、観客の反応

大坂なおみ選手がテニスの全米オープンで、女子シングルスとして日本で初めてグランド・スラムのタイトルを獲得しました。
相手は地元のスター、セリーナ・ウイリアムズ。
展開に苛立ったウイリアムズが審判とトラブルを起こした結果、試合中も、表彰式も、大坂選手は大きなブーイングにさらされることになりました。

と言うところまでは、連日報道されているから僕もよく知っています。

おそらく、あのブーイングにはいろんな意味合いが込められていたんじゃないかと思います。
単純に、地元セリーナを劣勢に追い込んだ大坂にブーイングを送った観客もいたことでしょう。
多くの見方がそうであるように、決勝戦の進行をプロデュースし切れなかった審判へのブーイングであった、という観客も少なくないと思います。
ひょっとしたら、自分のプレーに苛立ち審判に当たり散らすセリーナの不甲斐なさにブーイングを送っていた観客もいるかも知れません。

しかしですよ、表彰式でまでブーイングを繰り返したのは、どう考えても良くなかったと思います。
あくまで、試合中の不満は試合中にとどめておくべきでした。
それができなかったことで、あのブーイングはとても感情的で自分本位な、選手たちへの敬意のかけらもないものだったように、僕には感じられてしまったのです。

ここで思い出されたのが4年前、サッカーのブラジルW杯、準決勝での出来事です。
この試合、自国開催のブラジルはドイツに1-7と大敗します。
この時、ブラジルサポーターたちは、驚くべき行動をとりました。

不甲斐ないプレーを続ける自国チームのプレーにブーイングを送り、対戦相手ドイツの良いプレーに拍手を送ったのです。
自分が応援する相手に向けられたブーイングは、チームを愛するがこそ、立ち直って欲しいからこその、観客たちの最大限のエールに感じられましたし、そのブーイングが試合の外に持ち越されることは、ありませんでした。

もちろん、競技の違いはあるでしょう。
なんでも、プレー中は観客も静寂を要求される競技だそうなので、なかなか選手にブーイング、というのも難しいのかもしれません。
けれどやはり、全米オープンの観客からのブーイングは、ちょっと自分本位のように感じられ、紳士淑女のスポーツと言うにはお粗末に感じられました。

だから、僕的に見ると、観客たちにこそブーイングです。
観客、何やってんだ。
プロの観客として、プライド持って振る舞いなさいよ!

https://www.usopen.org/index.html



プロの観客www