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酒と旅行と音楽と、そのほかサッカー、映画に、あれやこれや♪(´ε` )好きなものをひたすら語ります。

2000-01-01から1年間の記事一覧

シベリウス:交響曲 第2番

筆者には、この曲の解釈について、「フィンランドの勝利を描いた作品」とするものが主流なように感じられる。しかしながら、この解釈は実のところ、シベリウスの友人だった指揮者ロベルト・カヤヌスに端を発するらしく、シベリウス自身は否定した、との話も…

シベリウス:フィンランディア

シベリウスの作品において、おそらく最も知名度の高い曲であろう。 この曲で、フィンランドに於けるシベリウスの人気は確立されたと言っても過言ではあるまい。 初演はちょうど100年前。当時スウェーデン自治領であったフィンランド大公国を、ロシアが侵…

シベリウス

世間的にジャン・シベリウスとして知られている作曲家は、本名をヨハン・ユリウス・シベリウスという。 北欧の国フィンランドを代表する作曲家である。 フィンランドは、サンタクロースの国、ムーミンの国と言えばイメージを掴んでいただけるだろうか。 キシ…

ワーグナー:「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕への前奏曲

曲について紹介する前に、まずは用語の解説をさせて頂く。 「ニュルンベルク」というのは、ドイツのど真ん中から少しはずれた所に在る街の名だ。 「マイスター」とは、ドイツの階級で、いってみれば職人なのだが、なるには厳しい審査が在る。 「ジンガー」は…

ブラームス:大学祝典序曲

既にあったドイツ学生歌から4つを選び、得意の変奏技術を駆使して一つの管弦楽曲にしてしまったのがこの作品。 1879年に、当時ドイツのブレスラウ(現ポーランド)にある大学から名誉博士号を受けるさい、大学から依頼されての作曲。 この時、ブラーム…

ワーグナーとブラームス

筆者だけの偏見なのかも知れないが、クラシック作曲家というと、それだけでどうも骨董品のようなイメージがある。 古いふるーい、人たちのような気がしてしまう。 しかし、ブラームスとワーグナーに限って言えば、彼等が活躍したのは日本だと明治維新が実現…

シベリウス:交響曲 第5番

ジャン・シベリウス(本名ヨハン・ユリウス・シベリウス)はムーミンの国フィンランドに生まれる。 11月にはすでに雪に閉ざされている、北方の雰囲気は彼の交響曲にそのまま取り入れられている。 冬の早朝を思わせるはりつめた透明感は彼の愛国心の象徴と…

シベリウス:交響曲 第2番

シベリウスはロシア帝国支配下の、国など存在しないフィンランドに生まれた。 レジスタンスはそれなりに活動していたらしいけれど、まだあんまり「独立!」って感じじゃない時代かな。ヨーロッパの人たちは国境がコロコロ変わる分、「祖国」に対して思い入れ…