Day2 - Seoul 2015 IBSA World Games
おとなり韓国でやってる視覚障害者スポーツの国際大会2日目が終わりました。
日本は今日も女子100mトラックで銀、ボウリングの個人クラス別で男子金1、女子金2、銀1を獲得したようです。
というか、視覚障害者のボウリングって、日本やたら強いんですね。個人戦全クラスで銀メダル以上獲得してるんじゃないでしょうか。
びっくりです。
もっと報道されればいいのに(^_^;)
で、サッカー。
ブラインドクラスはジョージア(どこ?)相手に 2-0 で勝利。1勝1分けでグループAの首位を走っています。
ロービジョンクラスは最強スペインを相手に 0-8 で敗戦。現在5チームのリーグ戦で5位です。
スペインは晴眼者フットサルの世界では、ランキングで1位の国です。
ブラジルと並んでぶっちぎって抜きん出ている強豪国です。
3位集団に、ロシア、イタリア、アルゼンチン。
日本はというと、世界で11位。
晴眼者のフットサルのランキングがどこまで参考になるかは不明ですけれど。
さて、ロービジョンフットサル日本代表の歴史もいろいろ調べてみました。
昨日書いた「去年の大会では毎試合10失点」というのはやはり正しくありませんでした。
事実はこうです。
◾︎2013 IBSAブラインドサッカー世界選手権 B2/B3大会(日本開催)
敗戦 0-22 対ウクライナ
敗戦 0-10 対イングランド
敗戦 0-14 対ロシア
敗戦 0-13 対イングランド
敗戦 0-14 対イングランド
優勝=ロシア / 2位=ウクライナ / 3位=イングランド / 4位=日本
(なんでこんなにイングランド戦が多いのかは謎)
◾︎2011 IBSA World Games in トルコ
敗戦 0-20 対ベラルーシ
敗戦 0-20 対イングランド
敗戦 0-9 対トルコ
敗戦 1-20 対フランス
優勝=ベラルーシ / 2位=ウクライナ / 3位=スペイン / 4位=イングランド /5位=アイルランド / 6位=フランス / 7位=トルコ / 8位=韓国 / 9位=日本
ソース: http://www.b-soccer.jp/jpteam/b23class_matchdata
なんというか、聞いていた以上に、壮絶な結果です。
これを見ると、過去、日本のロービジョンフットサルはまだ2回の国際大会にしか出場したことがなく、9戦全敗。
1勝もあげていないことがわかります。
そして、失点を一桁に抑えたのは2011年のトルコ戦1試合のみ。
1試合平均、およそ16失点。
得点も、全部で1点しかあげたことがない。
つまり、日本におけるこの競技の歴史はまだ作られ始めたばかりの黎明期で、正直なところ弱小国。
順位云々よりも、まずは得点・勝利が悲願である、ということがわかります。
そんなチームが、今大会初戦ではイタリア相手に 0-3。
フットサルの世界に君臨するスペインにも 0-8。
世界のスペイン相手に、これまでの最小失点よりも少ない失点数で収めたのです。
詳細や展開を見たわけではありませんが、それでもこれは、とてつもない成長に感じます。
もちろん、出場選手たちにしてみれば、だからと言って敗戦は受け入れがたいものと思います。
だからこそ、前を向いて、最強スペインに後半できていたことを考えて、まずは一歩。
悲願の初勝利を目指して欲しい。
明日は開催国の韓国が相手です。
じつは韓国、初戦でスペインに 0-11 で敗れています。
トルコ大会の結果を見ても、恐らくは実力的に日本と同じくらいと予想されます。
悲願の初勝利に、もっとも適した相手でしょう。
でも、同時に相手は開催国。絶大なホームアドバンテージがあります。
甘く見ることなく、慎重に、試合に臨む必要があるでしょう。
まずは、早い時間に先制して相手の出鼻をくじいて欲しい。
そして、追加点と守備の集中力がものを言う展開になると思います。
なんとしても、「自分たちのために」、全力を尽くしてください!
日本から、応援しています!
にしても、2011大会の出場国が9ヵ国で、今大会が5ヵ国。
世界的に衰退傾向にある競技なのだろうか。
それとも、開催国が極東とか、他の要因によるのでしょうか。
ちょっと気がかりです。