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酒と旅行と音楽と、そのほかサッカー、映画に、あれやこれや♪(´ε` )好きなものをひたすら語ります。

Final JPN vs USA - FIFA Women's WorldCup 2015 Canada

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点差以上の実力差のある試合だった、という評価は聞いたことがあるけれど、点差ほどの実力差はない試合だった、という評価はあまり聞いたことがありません。
けれど、三たび国際大会の決勝で相見えたアメリカとなでしこ日本の間には、点差ほどの実力差はなかったように、感じました。

5-2。
数字だけ見れば屈辱的な惨敗ですが、実際の試合内容は、数字ほどの開きは感じませんでした。
この試合の敗因を挙げるなら、2失点目のフリーキックなのではないかと思います。
セットプレーから早々に失点したにもかかわらず、そう時間をおかずに深い位置でファウルを犯してしまったこと。
そして、失点したCKと同じような位置からのFKだったにもかかわらず、失点した時の攻撃パターンをケアしていなかったこと。

開始早々の1失点目は、完全に「1本目のCKはやらかしてやろう」と「狙われた」失点なのでやむなしとして、そのたった数分後に、全く同じ形で喫した失点は、頂けなかったと思います。
そして、違う応対をしていれば防げたに違いない3失点目。
この10分間がなければ、試合はまた違った展開を見せたと思います。

勝戦を見て、やはりなでしこ日本はすごいチームだな、と僕は思いました。

昨年のブラジルW杯。
開催国のブラジルは、準決勝でドイツを相手に6分間で4点を失います。
ブラジル人は熱しやすく冷めやすいラテン系。あっという間に戦意喪失。終わってみれば、1-7でした。

けれど、なでしこ日本は諦めなかった。
前半に1点を返し(もう1点返しておきたかった)、後半も、まだ可能性のある時間帯に追加点を決めた。
開始17分で0-4の状況を考えると、これは結構とんでもないことです。

W杯が始まるまで、下馬評ではなでしこ日本が決勝に残る可能性は、ほぼ皆無でした。
僕にしても、いいとこベスト4、悪ければベスト16止まりもあり得るだろうと思っていました。

結局、大会を通じて、不用意なパスミス、守備の詰めの甘さは改善できませんでした。
今大会、毎試合ゴールゲッターが変わると評判になっていましたが、裏を返せば「これなら高確率で得点できる」という必勝パターンがなかったことを意味しています。
不安の残る守備と、いまいち得点力にかける攻撃。


川澄-大儀見のホットラインは迫力が出てきました。
イングランド戦のオウンゴールを誘った川澄のクロスも、最優秀GKソロから冷静にゴールを奪った大儀見の技ありシュートも、このホットラインからでした。


けれど、このホットラインは今後さらに化けるような予感がします。
それだけに、川澄が前半で交代してしまったのは、残念でした。

次はオリンピック。
今大会でもやはり絶大な存在感を誇った澤が、オリンピックにはいない可能性があります。
どう戦うか。どう、守れるチームを作るか、興味深いところです。