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酒と旅行と音楽と、そのほかサッカー、映画に、あれやこれや♪(´ε` )好きなものをひたすら語ります。

追悼 岩城宏之先生

最近オレの周りでは、あまり良くないことばかりが起こる。
昨日日本がオーストラリアに負けたのも、ひょっとしたらオレのせいじゃねーかと思ってしまうくらい、ついてない。
27って、厄年じゃねぇよなぁ。

敬愛してやまなかった、指揮者の岩城宏之氏が亡くなった。
指揮者の朝比奈隆氏、ギタリストのhideが亡くなったときと同じくらい、ショックだった。
新聞で知り、絶句。そのまま5分くらい、茫然自失で立ち尽くしてしまった。
このショックに比べれば、日本がオーストラリアに何点取られて負けようが、知ったこっちゃないってくらい、ショックだった。

岩城宏之氏は、かの有名な、NHK交響楽団を率いて、日本史上初めての海外公演を行った指揮者だ。
ウィーンフィルハーモニーを日本人として初めて指揮したはずだし、近年ではベートーヴェンの9つの交響曲を1日で演奏するという、一風変わった演奏会を試みたりされていた。

オレはこの岩城大先生の作り上げる世界が大好きだった。
ドラマチックで、暖かみがあって、どこかしら必ず吃驚させてくれる演奏が、大好きだった。

クラシックのCDを400枚くらい持っている。クラシックじゃないのを合わせたら450枚くらいだろうか。
こいつらを聞いてていつも思うこと。

音楽は、ナマモノだよなぁ。

CDに限らず、録音した媒体は、音楽そのものの持っている力の、20%くらいしか再現していないんじゃないだろうか。
CDは、あくまで音楽の足跡であって、音楽そのものではない。
スピーカーを通して聞く音なんかじゃ、鳥肌なんて立ちっこない。

岩城宏之さんのあの音楽に、もう永久に生で触れることができないのかと思うと、やりきれない思い出いっぱいになる。


岩城さん、ご冥福をお祈りします。あの世で、山本直純さんや、黛敏郎さん、竹満徹さんと仲良くやってください。



P.S. CDを嫌うのと同じ理由から、電子楽器を嫌っている。エレキギターとか、キーボードとか、エレキベースとか、楽器ではないとさえ、思っている。
だって、聞こえないくらいの小さな音量で鳴らして、聞き手に鳥肌立たせることって、不可能でしょ。

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