Day22 - FIFA WorldCup 2018 RUSSIA
Semi Final
フランス（w4d1） 1-0 ベルギー（w5） ★★☆（90分観て楽しめる）
ほぼ、互角。
互いにチャンスもピンチも、印象としてはほぼ同数。
ネコ科の肉食獣の狩を思わせる中盤でのジリジリした間合いのはかりあい。
「今！」となれば次の瞬間、相手のゴール前にまで迫っている迫力。
それを防いだ時の一気呵成のカウンター。
どちらの国も、プレーヤーの大半がイングラドのプレミアリーグでプレーしているというから、プレースタイルが似ているんでしょうか。
すごく似たスタイルの対戦に見えました。
僕の印象では、イングランドのプレミアリーグはパス&ゴー、ひたすら走るスピードカウンターのチームが多い印象なので、確かにこの試合の雰囲気に合っています。
そういう意味では、トーナメントの反対側にイングランドがいるのも暗示的です。
4強のうち3強が、イングランドの息のかかった（笑）チームメンバーを主体としている。
さて、クラブチーム欧州一を決めるチャンピオンズリーグの決勝トーナメントが、今年に入ってから開催されました。
実は、このトーナメント、ベスト16のうち5チームがイングランドのチームでした。
これは、スペインの3チームを抜いて最多です。
レアル・マドリーの3連覇という偉業が取りざたされた決勝も、その対戦相手はイングランドのリバプールでした。
サッカー界では、その時代その時代でどの国リーグの戦術、スタイルが強い、という流行？があります。
イングランドのスタイルが世界を席巻しつつある？
あるいは、もう席巻している？
ところで、ある1人の監督に注目してみたいと思います。
ちょうど10年前の2008年に監督デビューしたその人は、スペインがW杯初優勝を果たした2010年ごろは、スペインのクラブチームを率いていました。
そして、ドイツがW杯優勝を果たした2014年には、ドイツのクラブチームを指揮していたんです。
単なる偶然？
そんな監督、よくいるでしょ？
監督の名前を聞いてもそう言っていられるでしょうか。
その監督は、ジョゼップ・グアルディオラ。
2010年には当時常勝のバルセロナを、2014年にはバイエルン・ミュンヘンを率い、所属リーグの戦術に多大な影響を与えてきました。
世界の戦術のトレンドに大きな影響力を持っていた、と言っても良い。
さて、グアルディオラ監督、今どのチームを指揮していますかね。
マンチェスター・シティ。
イングランド、プレミアリーグのクラブチームです。
気付いた時、鳥肌が立ちました。
グアルディオラ、気持ち悪っwww
ところで雑談（笑）
前半42分に、ペナルティエリアすぐ外でベルギー がファウルしたシーンがありましたね。
このシーン、ぼくには大変面白く映りました。
面白かったのはフランスサポーターのを映したリプレイ。
「ファウルだ！」と叫んだに違いない彼らは、ファウルを見た瞬間、皆一様に同じポーズで抗議の意を表していたんです。
ジュリア・ロバーツが主演した「食べて、祈って、恋をして」という映画があります。
主人公がイタリアやインドに滞在して自分の生き方を見つけていく、という内容で、パスタなんかを食べるシーンがあまりにも美味しそうなので大好きな映画です（笑）
主人公がイタリア滞在中、そこでできた友人たちにイタリア語を教えてもらうシーンがあります。
イタリア語は体で喋るんだ、そう言っていくつかの身振りを教えてくれる友人達。
その身振りの中で出てくる「人に文句を言う時」の身振りが、例のフランス人サポーターたちのポーズのそのままなのです（笑）
さすが同じラテン語圏の隣国。
身振りまで、そっくりなんですねwww
え？
試合？（笑）
後半早々にフランスがコーナーキックを沈めて、そのままゲームセットです。
どちらもそれなりに決定機は演出していたし、どちらのキーパーも素晴らしかった。
ベルギーの敗因を上げるなら、ルカクを見事に封じられたこと。
それでも終盤、デ・ブルイネのシュート性のクロスを頭で合わせようとしたシーンは、シュートに至らなかったにも関わらず、かなり迫力がありました。
でも、ルカクが活きたシーンはここだけだったんじゃないでしょうか。
前半何度か連携ミスしていたホットラインだけに、あの前半のミスがなければ、と思わされるシーンでした。
ベルギーはブラジル戦同様、スピードで劣る守備陣がうまく守っていましたが、残念、若きフランスの方が老獪、試合巧者でした。
