CS0246

酒と旅行と音楽と、そのほかサッカー、映画に、あれやこれや♪(´ε` )好きなものをひたすら語ります。

Day12 - FIFA WorldCup 2018 RUSSIA


一次リーグ3回戦 グループA

ウルグアイ(pt6) 3-0 ロシア(pt6) ★★☆(90分観て楽しめる)

キックオフのシーン、気がつきました?
少し面白かった。

ひょっとしたらロシアは今までの試合も同じことをしていたのかもしれませんけれど、キックオフでセンターサークルに選手が1人しか居なかったんですΣ( ̄。 ̄ノ)ノ
普通、サッカーのキックオフはセンターサークルの中心に2人の選手が並んで行います。
あれを、ロシアの選手は1人でやってたんです。
びっくり。
まあ、ルール上は「キックオフした選手は次の選手が触るか、センターサークルからボールが出るまでボールに触れてはならない」(追記:後半のルール嘘かも)なので、
キックオフでセンターサークルの外に蹴り出してしまえば、別に1人でもよいわけです。

でもあんまりやらない。
自陣でキックオフしなければいけないとかの決まりもあった気がするけど、気のせいかな。
自陣で始めなくてはいけない、だと、マイナス方向に蹴るの結構しんどいはずなんですよね。
敵陣に蹴りだしたら相手にボール奪われるし、2人でキックオフする方が簡単なんじゃないかと思いますけど、ロシアは変なこと考えますね。

まあいいや。
グループAの最終戦。どっちもすでに勝ち抜けを決めている、順位決定戦。

試合は思った通り、あっという間にウルグアイが先制します。
ゴール前で得たフリーキックを、ウルグアイ#9スアレスが地を這うような弾道でゴール隅に蹴り込んでゴール。

壁に入ったディフェンスの判断ミスなんじゃないかと思うんですよね。
壁の中に入ったウルグアイの選手を、守備の選手が押しのけたんです。
結果的に、そのコースを通ってシュートが決まってるから、壁の動いたところをスアレスに狙われたんじゃないのかな。
壁、動かなければよかったのに。

その後も頻繁にシュートを放つウルグアイ
わずかなチャンスと見ればとにかくシュートを打つ姿勢は、さすがです。

結果的にこの姿勢が相手のオウンゴールを呼び込んで2点目。
シュートを打つ、ゴール前に速いボールを放り込む、この二つがいかに得点チャンスを増やすか、という典型的な例でした。

そんな展開の中、前半36分にロシアの右サイドバックかな?が2枚目のイエローで退場。

日本戦の時のコロンビアもそうなんですが、退場してまで止めなくてはならないシーンだったのか?というところを考える必要があります。

コロンビアはまだ残り87分もある状態で、退場するくらいなら1点日本にくれてやる、という選択肢もあったはずです。
でも、手を出してしまった。
そこには、瞬間的に冷静な判断力を奪う何かがあったはずです。

それは、W杯初戦のプレッシャーだったり、ウルグアイの執拗で挑発的な攻撃だったり、そういった目に見えない重圧で、
日本のGK川島が毎試合で起こす呆れるようなミスも、そうしたところから出てくるんだと思います。

僕はウルグアイの試合を見るたびに、蛇のようなチームだな、と思います。
じわりじわりと、ゆっくり真綿で締め上げるように、相手の嫌がることしかしない、そんな試合展開。

例えばテレビの実況に、「キーパー目の前まで迫りながら、周りの守備にスペース潰されて、慌ててキーパーの正面に打たされちゃった」と評されたウルグアイのシュートがあったんです。
でもあれ、ウルグアイの選手はキーパーの股を狙ってるんです。
正面に打たされたんじゃなくて、勝ってる状況で得点必須じゃないからキーパーを挑発したんですね。

こういったプレーの積み重ねが、対戦相手から冷静な判断を奪っていきます。

結果、後半ロスタイム(だったかな?)に今大会無得点のウルグアイ#21カヴァーニにも得点を取らせてあげて、3-0。
カヴァーニとスアレスの、互いに点を取らせようとする姿は微笑ましいですね。
スアレスも、前回大会までに比べると大人になったもんです。

やんちゃな甘えん坊ネイマールの兄貴分をやってるうちに成長したんでしょうか。
それとも、噛みつき事件の後の処罰が身に染みたのか。
今のスアレスは、とても好感が持てます( ̄▽ ̄)

ウルグアイゴールキーパー、すごくよいですね。
決勝トーナメントのポルトガルとの対戦が、楽しみです♪( ´▽`)

サウジアラビア(pt0) 2-1 エジプト(pt0)

一次リーグ3回戦 グループB

スペイン(pt4) 2-2 モロッコ(pt0)

イラン(pt3) 1-1 ポルトガル(pt4) ★★☆(90分観て楽しめる)

熱い試合。

前節のモロッコ戦では、ポルトガルはカウンターを封じられてだいぶ苦戦していました。
もしもイランがスペイン戦のように自陣深くでがっちり守ってきたら、ポルトガルは手が出ないかもしれない、と思っていました。
ですが、ポルトガルも、イランも、双方驚くほどがっっつりとスタイルを変えてきました。

イランはいいチームです。
同じアジア勢ながら、その驚くほど堅い守備と、多彩なチーム戦術。
場面によってころころ変化することが出来るチームスタイルは、イランが本当に高い戦術理解度を持っている証拠です。

ポルトガルは、カウンターを捨ててきました。
カウンターからC.ロナウドのスピードにモノを言わせるスタイルを捨て、きっちり回してチャンスをうかがうスタイルにしてきました。
おそらく、スペイン戦のイランを意識してきたんだろうなぁ。

前半5分間、ポルトガルはカウンターができない代わりにサイドチェンジを繰り返してチャンスを伺っていました。
サイドチェンジはそれほど有効にイランを切り崩せませんでしたね。
早々にサイドチェンジに見切りをつけて、手を替え品を替えポルトガルはイランゴール前に迫ります。

が、イランは守備がいい。
ポルトガルに得点を許しません。
個々のプレーではキーパーも守備陣もミスはします。

けれど、ワンプレーの中で立て続けにミスをしたりしないし、互いにしっかりフォローしているから失点に繋がらない。
本当にイランは守備が素晴らしい。

おまけに、たまに見せるイランのカウンターはかなりの迫力でポルトガルゴールに迫ります。
何度も言います。
アジア勢の中では、群を抜いてイランは素晴らしいチームだと思います。

そんなジリジリするような展開の中、ついに試合が動きます。
前半ロスタイム。
バルセロナにもいたことがあるポルトガル#20クアレスマが、ペナルティエリア外からディフェンスとキーパーの頭を超えるシュート。

前半のがっちりしたイランの守備を考えると、守備陣の頭上を越えていく弾道しか可能性がなかったかもしれません。
クアレスマ、見事でした。
ポルトガルはチーム5点目にして、初のC.ロナウド以外の得点です。
ポルトガルが先制し、1-0で前半を折り返します。

アジア予選なんかを見ていても、いつも思います。
イランというチームを一言で表すと、「執念」のチームです。
守備に対する執念、得点を取ることに対する執念、勝つことに対する執念。
そういったものを、このチームからはいつもひしひしと感じさせられます。
本当に、いいチーム。

後半は荒れましたね。
まずは後半6分、今大会から導入されているビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)によってポルトガルにPKが与えられます。
エリアぎりぎりの位置での軽い接触から与えられたPKに、イラン選手たちは当然猛抗議します。

その時、ふと感じたんです。
これは、止めるかもしれない。

セットプレーは気持ちがすべてです。
この執念深いイランが、こんな形で奪われたPKをそう簡単に決めさせるとは思えませんでした。
そう感じると、ボールをセットするC.ロナウドの表情も何だか気もそぞろ、に見えてきます。

果たして、イランGKがきっちりPKを止めてしまいます。
ここから、イランのボルテージが一気に上がった気がします。
むしろ、上がりすぎ、というほどに(笑)

熱すぎるプレーから、過剰なファウル。立て続けにイランにイエローカードが出ます。
この試合もし勝ち抜けたら、そんなにカードもらってこの後どうするつもりなんでしょう(笑)
でも、そんなことは御構い無し。
まずは勝たねば意味がないことを、彼らはよく知っています。

イランの猛攻をしのぎ、ポルトガルに久しぶりのシュートが生まれたのは、実に20分も経った後のことでした。
さすがにこの辺からはイランも相当疲れていましたね。
それでも失点することなく、集中した攻防。

そして、後半ロスタイム。
今度はVARでイランにPKが与えられます。
これをキッチリ決めて、1-1。

このまま試合が終了し、残念ながらイランは敗退となったのでした。

僕は思います。
VARというシステムは、今のサッカーにはそぐわない、と。
確かにみんな納得のジャッジが得られるでしょう。
誤審が減るのもいいことです。
そこに、不満はありません。

けれど、ランニングタイム、と呼ばれる競技スタイルをとっているサッカーに、VARはそぐいませんよ。

この試合に限らず、今大会は後半のロスタイムが長めの傾向にあります。
通常、後半のロスタイムは3〜4分が一般的で、5分もあればみんなびっくり、といった塩梅でした。
ところが、今大会は後半のロスタイムを6分とる試合が多い。
おそらく、VARを使ったから、という理由が大きいのではないでしょうか。

先ほど書いた通り、サッカーはランニングタイムというスタイルで進む競技です。
ランニングタイムというのは、プレーが止まっても時間が走り続けるという意味です。
サッカーのほか、多分ラグビーやボクシングもこのスタイルだと思います。
ボールがピッチから出ようが、ファウルでプレーが止まろうが、時計は止まりません。

逆に、プレーが止まると時計が止まる、プレイングタイムというスタイルの競技もあります。
バスケ、フットサル、レスリングや柔道がこちらです。

僕は今回の大会を見ていて思いました。
VARを導入するなら、ランニングタイムというスタイルは捨てざるを得ないのではないか、と。

例えばこの試合では、ロスタイム中にVARが使われました。
ロスタイムは、そもそも45分ハーフのプレー時間中に、ファウルや治療などで止まった時間を、両チームの公平を期すために「補填」する目的で設けられています。
そのロスタイムを、審判がVARの確認のために使ってしまう。
これは、本来のロスタイムの思想としてどうなんでしょう。

で、あれば、サッカーという競技そのものをプレイングタイム方式にして、プレーが止まっている間は時計も止める。
その代わり、ロスタイムはなし、とした方がよほど公平ではないでしょうか。

VARという仕組みは、ランニングタイムにそぐわない、と思うのです。

VARが今後どのようにサッカー界に普及していくかわかりませんが、少なくとも、今のサッカーに、VARは要らない。
そう感じる一戦でした。

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6/26スケジュール(一次リーグ3回戦)

ちなみに、今晩23時代の試合は、睡眠時間確保のため、スキップしますwww
多分、どっちも退屈な試合になるだろうから( ̄▽ ̄)

23:00 デンマーク(pt4) - フランス(pt6)(GrC)
23:00 オーストラリア(pt1) - ペルー(pt0)(GrC)
27:00 ナイジェリア(pt0) - アルゼンチン(pt1)(GrD)
27:00 アイスランド(pt1) - クロアチア(pt6)(GrD)